ISWCとは?
ISWC(International Standard Musical Work Code)とは、作品、つまりメロディーと歌詞からなる「曲そのもの」を世界中で一意に識別するコードです。誰がいつ録音したかには関係ありません。作品を著作権管理団体に届け出たときに付与され、世界中の使用料を正しい作品と著作者に結びつける役割を果たします。録音物の側でこれに当たるのがISRCです。
ISWCとISRCの違いは?
ISRCは個々の録音を、ISWCはその裏にある作品を識別します。そのため、1つの曲が持つISWCはちょうど1つですが、ISRCはいくつもありえます。オリジナル録音、アコースティック版、リミックス、ライブ録音、別のバンドによるカバーなどです。これらの録音はすべて同じ作品を指しています。ISRCは配信サービスを通じた原盤側の精算を、ISWCは著作権管理団体や音楽出版社を通じた出版側の精算を支えています。
ISWCの構成
ISWCは必ずアルファベットのTで始まり、9桁の数字とチェックディジットが続きます。例:T-123.456.789-0。ピリオドやハイフンは読みやすくするためのものです。ISRCと違って、ISWCには国、年、権利者の情報は含まれていません。番号はあくまで純粋なキーです。そのキーにどの著作者、持分、出版社がひもづくかは、各団体のデータベースに記録されています。
ISWCはどうやって取得する?
ISWCは個別に申請するものではありません。あなた自身か音楽出版社が作品を著作権管理団体に届け出たときに発行されます。日本ならJASRAC、ドイツならGEMAです。団体は国際的なISWCシステムを通じてコードを付与します。音楽配信サービスは作品を管理していないため、ISWCを発行できません。発行できるのは、録音物とリリースに対するISRCとUPCだけです。
ISWCがお金につながる理由
ストリーミングサービスは多くの場合、録音単位、つまりISRCで利用を報告します。作品の使用料を正しいソングライターに届けるには、誰かが録音と作品を結びつけなければなりません。このひもづけがなかったり、タイトルや著作者情報が一致しなかったりすると、使用料は宙に浮いたままになります。ISWCのある届出済みの作品、一致したタイトル、リリース側のもれのないソングライタークレジットがそろっていれば、照合の精度は大きく上がります。海外での利用では特に効果があります。
ソングライター向けチェックリスト
リリースした作品はすべて、共作者全員とその持分を含めて届け出ましょう。リリースでは、作品届出とまったく同じタイトルを使います。作曲者と作詞者は全員、本名でリリースのクレジットに入れてください。ストアもそれを求めています。そして、作品側の持分を原盤側のロイヤリティ・スプリットと矛盾しないように保ちましょう。OGRECORDS™では、ソングライターのクレジットをリリースウィザードでそのまま入力できます。作品の届出自体は、あなたの著作権管理団体を通じて行います。
よくある質問
音楽をリリースするのにISWCは必要ですか?
いいえ。リリースには、配信サービスが発行するISRCとUPCがあれば十分です。ソングライターとして作品の使用料を受け取りたくなった時点で、ISWCが重要になります。
カバー曲には新しいISWCが付きますか?
いいえ。カバーは同じ作品の新しい録音なので、新しいISRCは付きますが、ISWCは原曲のものを引き継ぎます。一方、新たな創作性を加えた編曲は、独立した作品として届け出られる場合があります。
曲のISWCはどこで調べられますか?
各著作権管理団体の作品データベースや、国際的なISWCネットワークで調べられます。権利者であれば、自分の作品のコードは所属団体の会員向けページで確認できます。
1つの作品に複数のISWCが付くことはありますか?
本来は1つだけです。重複したコードは、たとえば2人の共作者が同じ作品を別々に届け出たときなど、二重登録によって生まれます。こうした重複は分配の遅れにつながるので、整理しておくべきです。
作品にISWCがない場合はどうなりますか?
その場合、ふつうは作品が届け出られていません。録音物の利用はISRCで精算できますが、作品の使用料はどの著作者にも結びつけられず、作品が登録されるまで宙に浮いたままになります。さかのぼって受け取れる期間は、団体によって限られています。
次のリリースを、正しく届けよう。
ISRC、UPC、クレジット、メタデータはリリースウィザードにおまかせ。Spotify、Apple Music、TikTokをはじめ、すべてのストアに届けます。